「いち参加者?このぼくが?うん、面白い。面白いなぁ!こんなのは初めてだよ!ああ、ああ、きみの願いなんてどうでもいいんだ。手を貸すよ。何をしようか?きみぼくに何を望むのかな?教えてくれよ、我がマスター」
「我こそが全ての鍵。全ての望まれるものにして無価値なるもの。だからぼくを与えよう。きみだけの理想、きみだけのぼくを。きみはぼくに、何を望むの?」
「我は追われるもの、望まれるものマクガフィン。されどされど。もうひとつの意味を、ここに――存在しない物こそが、我なれば!」
【筋力】:E 【耐久】:E 【敏捷】:B 【魔力】:C 【幸運】:EX
身長/体重:140cm・40kg(可変)
出典:演劇・物語
地域:アメリカ
属性:中庸/混沌
性別:なし
マクガフィン。物語に登場する「キーアイテム」を指す概念。
物語の構造上望まれ求められるが代替可能な物品、あるいは人物。それは例えばスパイの盗み出す重要書類、怪盗の求める宝石、或いは救出されるべき要人の子供などなど。重要であれど決して舞台の中央には立てないもの。
本来の姿はとくにないが、今回は少女の姿で現界。でもマスターが望むならどんな姿にだってなってあげるよ。
現界にあたり、とくに有名な2つのマクガフィンの影響を強く受けている。
一つは聖杯。この世界でおそらくもっとも有名なマクガフィンそのもの。願いを叶える万能の願望機として存在する聖杯の影響で「人の望みを叶えたがる」性質が強く出ている。
もう一つはイラク戦争の口実にされた大量破壊兵器。実在しなかったそれを、人々が皮肉をこめて「マクガフィン」と呼んだ。そのためサーヴァントの身でありながら現代兵器を扱う……というか、現代兵器そのものに姿を変えることが可能。遠距離攻を主体とするアーチャーとして召喚されたのもこのため。
普段は決して舞台の中央に立たざるもの故、いち登場人物として振る舞えるのが楽しくて仕方がない。どんな願いであれ決して否定せず、マスターの手助けをしてくれる。
誰かに大事にされるためのスキル。
周囲の人間に「持ち帰って大切に飾っておきたい」という欲求を生じさせる。
効果は常識的に美しいものに対する欲求と同程度。しかし実際に誘拐・窃盗しようとする人間もいないではない。
自分自身の姿を変化させるスキル。
機密情報満載の重要書類、盗むに値する首飾り、人質として価値のある要人の娘、そしてーー戦争をおこすに相応しい大量の兵器にも。
触れている相手の過去を読み解くスキル。
概念自体が第四の壁の外側にあるためか、限定的に"読者"として振る舞うことができる。
対象に触れている間、小説や演劇の台本のような形で対象の過去を読み解く。読破には相応の時間が必要。
どんな形式で過去が出力されるかは対象に依存する。年表、詩、漫画などなど。
「抽象画だけは勘弁してほしい」
【ランク・種別】EX
【発動条件】相手の望みを知ること
【発動タイミング】任意
【デメリット】連続使用不可
【効果】
相手の意識を奪い、何らかの形で素晴らしい道具を入手し、それを使って望みを叶える夢を見せる。
目覚めるためには「これが現実ではないことを理解する」「夢の中で望みがかなった原因である物品を処分する」「宝具使用者に気付く」の3つの条件が必要。
偽りの夢を見せて意識を奪う宝具、とみせかけて実は意識だけを平行世界に転移させている。
こちらの世界を捨てることができれば、永遠にその世界で暮らすことができる。
だってほら、マクガフィンが偽物なんてオチはあんまりにも陳腐だろ。
【ランク・種別】C
【発動条件】特になし
【発動タイミング】任意
【デメリット】消費した資材は補充することができない
【効果】
アーチャーとして召喚された時のみ使用可能。
イラク戦争の発端となった、存在しなかった大量破壊兵器としての「マクガフィン」、核を含む大量の現代兵器へと姿をかえる。
限定使用であれば体の一部を銃火器に変化させる程度だが、フルバーストすると……。
楽しかった!とっても楽しかったよ、マスター!
ただのトロフィーじゃない、登場人物はこんなに楽しいんだね。
忘れられるなんかより、傷跡を残すほうがよっぽど楽しかったよ。
きみも楽しんでくれたならいいな。