クトゥルフ神話TRPG 『 VOID 』
諸君は「選択」を迫られているのだ。
科学技術による「勝利の可能性」か、
それを放棄することによる「確実な敗北」かを
西暦2030年、リボット社は史上初のチューリング・テストをパスしたアンドロイドを開発し、VOID(ボイド)と名付け世界に発表した。 VOIDは瞬く間に世界に広まり、今やアンドロイドがいる生活は人々にとって当たり前となったのだ。 それから20年後の2050年2つの事件が世間を騒がしていた。
警視庁はこの2つの事件を終息させる為新たに公安局刑事課アンドロイド事件捜査係を設立したのだった。
貴方は今年刑事になったばかりの新人だ。 この若さでの抜擢は異例である。
貴方はHO1のパートナーロボットだ。 最新型の機能が揃えられている。
貴方は他の課から移動してきた刑事だ。 今まであらゆる事件を解決してきたことだろう。
貴方はHO3のパートナーロボットだ。 HO3を信頼し、アンドロイドとしてサポートをしてきた。
今回の事件を解決する為に警視庁に新たに作られた課。通称『ドロ課』。 主にアンドロイドが起こした事件や、アンドロイドに関わる事件を担当する。戦闘と捜査に秀でた者だけが集められている。しかしアンドロイドの導入に反対している周りの刑事の中にはこの課をあまり良く思っていない者も多い。 PC全員が集まるのは今回が初めてである。
2030年にリボット社がVOIDを発表、販売を開始してから街ではアンドロイドがあらゆる現場で活動している。 VOIDの開発により人々はより楽な生活を手に入れたが、それと同時に失業率もあがり、失業者によるデモ活動なども頻発していることから社会問題として取り上げられている。
リボット社が開発したアンドロイド。 主に販売されているのは家庭用アンドロイドだが、他にも医療機関や警察、軍事にまで起用されており、様々な機種がある。 値段は一台80〜100万程度。機能は機種によって変わり、見た目は人間とほぼ変わらない。区別をつける為体の一部に製造番号とマークが彫られている。バッテリーが搭載されている為充電の必要はない。 SF小説家アイザック・アシモフが唱えた『ロボット工学三原則』がデータに組み込まれており、人間に危害を加えないよう設定されているとリボット社は発表しているが、今回発生した殺人事件により世間からは疑問の声もあがっている。
VOIDの発表によりたちまち経済の中心となったアンドロイド製造会社。街の中心に巨大なビルを構えている。ロボットと人間の共和をテーマとして掲げている。 創設者は開発者でもある有馬真仁(ありましんじ)。
3年ほど前からアンドロイドが導入され、捜査は人間とアンドロイドのツーマンセルが義務付けられている。 しかし中にはアンドロイドの導入に反対する者もおり、彼らによるアンドロイドへの嫌がらせなども日常茶飯事である。
現在世間を騒がしている2つの事件は情報規制の為か詳しいことは公表されていない。 しかし人間に危害を加えるアンドロイドの存在や、破壊はテロリストによるものだと人々の間では噂されている。
数年前からこの街に存在していると言われている組織。 失業者の集まりだとか、プロのハッカー集団であるとか噂が流れているがどれも信憑性はない。 しかしアンドロイド破壊事件の現場でリーダーと思しき男が目撃されたことから、再び世間の注目が集まっている。
VOIDの導入に伴って新たに規定された法律。 ロボット工学三原則に習って作られている。 この法を破ったアンドロイドは破壊される。
VOIDは親しみを持てるようそれぞれの機体に個性をつけている為、アンドロイドPCも普通の探索者と同じように自由に作成できる。 人間よりも頑丈である為HPは通常の2倍にすること。
警官アンドロイドには以下の機能がついてくる。
その他つけたい機能があればゲームバランスを壊さない程度のものであればKPから許可を得たうえでつけることが可能。 (味覚機能など)
アンドロイドPCもSAN値チェックを行い、人間と同じように発狂処理をする。
アンドロイドは応急手当の代わりに機械修理でHPを回復する。回復値は2d3。 アンドロイドはHPが0になっても死亡することはないが、人間でいう海馬にあたる部分にあるスタックと呼ばれる記憶データを破壊された場合記憶を全て失う。 SAN値が0になった場合も同様。
製造番号は基本的にCSのIDとする。マークに関してはデザインは自由。 KP都合、もしくはPL希望により変更になる可能性がある。
警官アンドロイドもアンドロイド法を守らなければいけないが、捜査に必要な武器の所持や戦闘は係長や緊急の場合はHO1.3の許可を得れば行うことができる。 シナリオではHO2の名前をHO1が、HO4の名前をHO3がつける流れになる。 これに関してはHO2HO4が自分で考えてもいいし、HO1HO3のPLに名前を考えてもらってもいい。
名前は日本人につけてもおかしくない名前にすること。
例:○太朗花子 ×ラーメン